【川遊び】服装はこれが正解!安全で快適なアイテム選び

暑い夏には、水辺でのレジャーが楽しくなりますよね。その中でも川遊びには子 どもたちの好奇心と冒険心をガッチリつかむ「水」「生き物」「砂」「石」「枝」など自然の魅力が大集結しているので、家族でのアクティビティとしておすすめです。最近ではレジャーという枠組みを超えて自然の中での体験学習のひとつとしても注目を浴びています。ただ、同じウォーターアクティビティでも海やプールとは少し勝手が違うところもあるんです。今回は、川遊びを快適に楽しむためにおすすめの服装と、安全のために特に気をつけるべき注意点についてまとめました。ぜひ、トラブルなく安心して夏の思い出を作る参考にしてみてください。

目次

● 川遊びの服装は海水浴と同じでいいの?

● 川遊びの服装選びで気をつけるべきポイント

● 川遊びの服装はこれで決まり

○ 脱げない滑らない、ウォーターシューズ

○ 川が浅くても、ライフジャケット

○ 川の中と水辺の二刀流、速乾性のある素材

○ 日差しや蚊から守ってくれる、長袖も用意して

○ 帽子やタオルも忘れずに

● 川遊びで服装以外に気をつけること

● 川遊びでは服装に気をつけて、思いっきり楽しもう!

川遊びの服装は海水浴と同じでいいの?

Girls at seaside Joonia, Nauru, Tropiikki 1920x1080

同じ自然の中でのウォーターアクティビティですが、川遊びと海水浴では異なる点もいくつかあります。たとえば、川遊びできるスポットのすぐ近くに海の家のような飲食のできる売店があることはごく稀ですので、食材やタオル、救急セットなど必要になりそうなものを前もって用意し、持参するケースが多いでしょう。ほかにも、大きく3つの違いがあります。

ひとつ目は、周辺にたくさんの植物があること。川の周りにも子どもの大好きな木の枝が豊富にあります。川の中にワイルドに横たわる大木を目にすることもあるかもしれません。なんといっても虫のタフさが都会とは違うことにも注意が必要です。ふたつ目は、常に水が流れていること。これによって、季節やお出かけ先、前日まで天気によっては水温が低くなっていることがあるので、ビキニなどの水着だけでは寒い場合があります。最後に、川底は砂浜と異なり、ゴツゴツした石や大きな岩もあるため、つま先や足の甲までしっかりガードできる靴が必要な点です。このように、海水浴とは勝手の異なる川遊びなので、適切な服装選びが重要になってきます。

川遊びの服装選びで気をつけるべきポイント

川遊びの服装選びでは、川底にさまざまな危険があることや、季節によっては虫や紫外線対策、防寒、そして流れがあることに気を配る必要があります。また、たとえ泳ぐ予定がなくても川遊びでは遊びに夢中になった子どもたちが思いがけず川に入って、濡れてしまうことも…。綿素材やデニムは水を含むと重くなるため避けた方ましょう。ゆったりとしたデザインの服も濡れてしまった後だと動きにくくなるので、体にフィットしたデザインのものを選ぶのがよいでしょう。

川遊びの服装はこれで決まり

気をつけるポイントはわかったけれど「実際のところ子どもたちにどんな服を着せたらいいの?」という疑問をお持ちの方に、川遊びにおすすめの服装をご紹介します。

脱げない滑らない、ウォーターシューズ

Hung shoes Bouncing 1920 x 1000

川遊びで最も重要になるのが、靴選びです。「濡れてしまうならサンダルでいいかな?」と思う方も多いかと思いますが、川遊びにサンダルでは危険です。弱い流れでも簡単に流されてしまうビーチサンダルを追いかけて、悲しい水の事故につながった例もあります。足との間に隙間ができやすいサンダルには、絶えず隙間から小石が入ってきてしまうという問題もあります。また、川底は苔が生えていると非常に滑りやすいので、グリップ力も重要になってきます。ゴツゴツした川底や木の枝、釣り針や割れたビンなどが落ちていることもあるので、爪先や足の甲まで保護してくれるデザインがおすすめです。ウォーターシューズやマリンシューズを用意すれば、子どもたちはもっと思い切り川遊びを楽しむことができるでしょう

もし、スニーカーなど紐がある靴で出かける場合には、川底の石や木の枝、落ちている釣り針などに引っかかってしまわないように、紐を内側にしまっておくようにしましょう。

ウォーターシューズやマリンシューズを用意すれば、子どもたちはもっと思い切り川遊びを楽しむことができる

川が浅くても、ライフジャケット

毎年、多くの水難事故のニュースを耳にしますよね。実は中学生以下の子どもでは、海よりも川での事故の方が多く起きています 。

「流れの穏やかな浅いところで遊ぶだけだから」「うちの子はもう泳げるから」とライフジャケットの着用を大げさだと思われる方でも、川遊びのときには必ずお子さんにライフジャケットを着せるようにしてください。子どもたちは好奇心から、どんどん深いところに入っていってしまったり、不意に流れが強く速くなっているところに入ってしまったりします。大人も一緒だから大丈夫と思っていても、お子さんから片時も目を離さずにいることは難しいですし、溺れた子供を助けようとして起こる水難事故もあります。万が一に備えて、必ずライフジャケットを着用するようにしましょう。また、浮くだけなら浮き輪でいいかと思われる方もいらっしゃいますが、大きすぎるとすぐに体がすり抜けてしまったり、逆に体にフィットしすぎていると逆さまになった時に抜けられないなど安全対策としては不十分です。何があるかわからない川遊びではライフジャケットの着用が必須です。

もし流されてしまったときには、流れの急なところで立ち上がろうとすると足が岩の隙間などに挟まれることがあり危険です。足を進行方向へ向けて仰向けの体勢で流れの緩いところまで避難しましょう。

川の中と水辺の二刀流、速乾性・通気性のある素材

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服装は体にフィットする半袖短パンがあればOK!BBQなど川原でのアクティビティのときでも、子どもたちは冷たいせせらぎに足をつけたり魚を捕まえたり濡れてしまう可能性も高いですが、長時間濡れた服を着ていると体が冷えてしまいます。こんなときは、速乾性のある素材が活躍します。また、タオルで拭き取っても水分を完全に拭き取ることは難しいので通気性も重視して。泳ぐときには皮膚をカバーする面積の広いラッシュガードもおすすめです

川遊びには皮膚をカバーする面積の広いラッシュガードがおすすめ

日差しや蚊から守ってくれる、長袖も用意して

山の中は季節によっては急に冷え込むこともあるので羽織れる上着の持参も忘れずに。長袖があれば、蚊や住宅地ではなかなか見ないアブなどの虫からも皮膚を守ってくれます。

長袖を着用すれば、紫外線から肌を守る効果もあります。涼しげなイメージを持たれやすい川遊びですが、川原では直射日光が照りつけることも。オゾン層が破壊され、紫外線量が徐々に増加している今、子どもたちの皮膚や眼にダメージが蓄積しないように対策が必要です。特にまだ薄い子どもたちの皮膚は繊細でダメージを受けやすいので、紫外線そのものをカットしてくれる効果のある洋服がおすすめ。山の中で川遊びをされる方は、標高が1,000m高くなるごとに紫外線量は10−12%上がるとされていますので、紫外線対策もしっかり万全にするようにしましょう。

帽子やタオルも忘れずに

紫外線対策では、帽子なども有用です。UVカット素材のものを選べば、より高い効果が得られます。頭部を虫から守ることもできるので、子どもたちには川の中でも川辺でも帽子を被らせてあげてください。また、濡れてしまっても近くに海の家や売店もないのでタオルや着替えも忘れずに持参してください。

川遊びで服装以外に気をつけること

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元気いっぱいに遊べる楽しい川遊びですが、自然の中だからこそ気をつけなければならないこともあります。川は天候によって状況が左右されやすく、普段は穏やかで透明な川が雨によって濁流になることも。自分たちがいるところの現在の天候だけでなく、川の上流や前日までの天候も考慮しなければなりません。晴れていても、川の水が急に冷たくなったり、大量の落ち葉や枝が流れてきたり、水が濁ってきた時は上流でたくさん雨が降っているサイン。増水する前に早めに避難しましょう。

また、橋脚や堰堤(川の中にある段差、小さな堤防)などの人工物の周りでは、川の流れが複雑なので近づかないようにしましょう。木の枝などの漂流物が溜まっていることも多いので怪我の原因にもつながります。

また、川遊びではすぐそばに医療機関がないことも多いので、熱中症や脱水症状、低体温症といった症状に注意が必要です。濡れていると汗をかいていることに気づきにくいもの。遊びに夢中になってしまう子どもたちですが、休憩や水分補給を十分にとらせてあげるようにしましょう。大人よりも体温が高い傾向にある子ども向けにキシリトールを使った冷感レジャー服も販売されているので熱中症対策に取り入れてみて。反対に、唇や爪が青く紫がかったり震えなど低体温症の兆候が見られるときにはすぐに水から上がらせ、タオルで拭いて体をあたためてあげてください。

キシリトールを使った冷感レジャー服も販売されているので熱中症対策に取り入れてみて

川遊びでは服装に気をつけて、思いっきり楽しもう!

Boy throwing stone Vesihiisi 1920x1080

単なるレジャーとしてではなく幼児教育の一環としても注目を集める川遊び子どもの頃に自然の中で過ごす時間は、本で読んで知っているだけの知識とは違って、実体験として子どもたちの心を育みます。小さな生き物や自然環境に触れることで、自宅に帰ったあとの知的好奇心につながることも。あるいは、お子さんと一緒に地球環境についてお話する機会になるかもしれません。でも何より大切なのは、お子さんと安全に思いっきり楽しむことですよね。今回は、子どもたちが、好奇心と冒険詩を思いっきり発揮するために、安全で快適な川遊びに適した服装と注意すべき点をご紹介しました。服装や訪れる場所によっては春から秋まで長く楽しめる川遊び。ぜひ子どもたちと思いっきり自然の中での冒険を楽しんでください。