
ママ・パパが抱える子育ての悩みとは?フィンランド流育児のコツも紹介します
子供はとてもかわいいけれど、子育ての悩みは次から次へと尽きませんよね。
まわりに相談する人がいなくて、「こんなことで悩んでいるのは自分だけ?」と思っている人もいるのではないでしょうか。また、理想通りの子育てができず、自信をなくしている人もいるでしょう。
この記事では子育てに悩むママやパパはどんな悩みを抱えているのか、その対処法や解決のヒント、育児支援制度などについて、幸福度が高いといわれるフィンランドの子育ても参考に紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
みんなの抱える子育て悩みは?
子育て悩みへの対処方法
充実しているフィンランドの子育て支援と、日本でも受けられるサポートは
悩んでいるのはあなただけじゃない!対策や支援を知って子育てをもっと楽しく
みんなの抱える子育て悩みは?
「世間の親子は楽しそう。子育ての悩みなんてなさそうでいいな」と感じることはないでしょうか。
しかし実際は、他のママ・パパだって悩んでいます。以下は、国の調査に基づいたママやパパが抱える子育て中の悩みで多かったものです。
出費がかさむ
自分の時間が持てない
身体的な疲れ
仕事・家事の両立ができない
育児教育の方針や方向性が分からない
参考:「子供を育てていて負担に思うことや悩み」(厚生労働省)
悩み①子育てで出費がかさむ
子育てには、食費・衣料費・教育費などなにかとお金がかかります。
子供服はどんどん服のサイズが大きくなるためひんぱんに買い替えが必要ですし、英会話やピアノ・サッカー・スイミング教室などは月謝だけでなく教材などにもお金がかかります。
子供が「◯◯ちゃんも習っているから私も行きたい!」と言い出すこともあるし、ママ友の紹介で断りきれずに始めてしまうのもよくあること。親心としては子供が夢中になれることを探してあげたいけれど出費は悩みの種ですよね。
そして七五三や入園入学などの行事にも、子供の人数と同じだけの費用がかかります。
悩み②自分の自由な時間が持てない
赤ちゃんや幼児のいる家庭では、ママやパパは朝起きた時から子供に付きっきりで、子供中心の生活リズムになります。食事の栄養バランスや睡眠・体調に気を配りながら家事もこなす毎日です。
ゆっくりお風呂に入ったり好きなテレビを観たり読書したりといった自分の時間が持てないし、1人でお出かけなんてなかなかできないのが実情でしょう。何をするにも自分は後回しになってしまいますよね。
悩み③子育てによる身体の疲れが大きい
天気の良い日は公園で子供と走り回ったり砂場で大きなお山を作ったり、雨の日は飽きないように児童館やショッピングモールの子供の遊び場へ行ったりと、子供の体力に合わせて動いていると大人の方が疲れてしまいますよね。
外ではまだ目が離せない年齢のお子さんがお友達とけんかしていないか、おもちゃを横取りしていないかなど気になってお子さんについて回らなくてはならず、かなり体力を消耗するでしょう。
また、赤ちゃんや幼児の身の回りのお世話は、1つ1つは細かいことでも、1日にするとかなりの量。夜にはドッと疲れてしまいます。飲み物をこぼしたり、トイレトレーニング中のトイレの失敗など、予想外の作業もいっぱいです。
悩み④仕事や家事が十分にできない
外で働くママは、保育園へのお迎えに間に合うように残業や出張を断ったり、短時間勤務や派遣労働を選択したりせざるをえないこともあります。子供はよく風邪を引いたり熱を出すので、周囲に迷惑ではないかと悩む方もいるでしょう。
また、家ではお子さんに「遊ぼう」とねだられたり、機嫌が悪いのをあやしたりして、なかなか家事が進まないことも。
ママの中には「仕事も家事も育児も中途半端ではないか」と悩む人が本当にたくさんいます。
悩み⑤育児教育の方針や方向性が分からない
どんな子育てをしたいのか方針が定まっていなかったり夫婦で食い違っていたりして、「子供が困惑してしまう」「叱り方が分からない」などの悩みを持つ人もいます。
育児や教育方針を話し合う…と聞くと、少しハードルが高く感じる方もいると思います。日頃パパの帰りが遅くワンオペで育児をこなしているママや、夫婦で話し合う時間がない方にとっては教育方針どころではなく、日々の子育てで精一杯かもしれません。
子育て悩みへの対処方法
悩みが少しでも解消されたら、もっと楽しく毎日子育てできるのに…でも、具体的にどうすればよいか分からないという人も多いと思います。
ここではおもにママに向けて、悩みの解決に役立つ対処法を紹介します。
”お金”の悩みには…
一般的に幼稚園から大学まですべて国公立に通うと約1,000万、私立だとその倍はかかるといわれています。早いうちから定期預金や学資保険に加入などしておくと、入園・入学時にまとまったお金が必要な時に困らないのでおすすめです。
それでも将来的に心配であれば、夫婦で話し合い、専業主婦からパート、パートから正社員へと働き方を変えるいい機会かもしれません。
また、固定費は家計を大きく圧迫します。スマホ料金は大手キャリアの専用プランやサブブランド、格安SIMに切り替えるとかなり節約になります。その他、保険や自動車保険の見直し、電力会社やガス会社を切り替えてみる、水道代では節水のできるシャワーヘッドに交換するなど、大きくかかるものから順に見直してみましょう。
自治体によっては、転入すると引越し費用や住宅の賃貸・購入費用を補助してくれるところがあります。年収や年齢など条件を確認し、検討するのも良いですね。
”時間”の悩みには…
家事の時短には、食洗機を導入したり、素材を切って鍋に入れるだけで料理が完成する便利家電を使って時短を目指したり、どうしても手が回らない場合には外注で作り置きおかずをお願いしたりする方法もあります。
「朝活」で洗濯や洗い物や片付けなどの家事を終わらせれば、ゆっくり朝のコーヒータイムを楽しめるかも?
夫婦で相談し、曜日によって家事を交替するなど分担を考える必要も出てくるかもしれません。
そうしてできた時間で気持ちに余裕が持てれば、子育てはもっと楽しくなりそうです。
”疲れ”の悩みには…
元気な子供たちと過ごす毎日は素晴らしいですが、365日ずっと続けば誰だって疲れてしまいます。時には少しママを休んでみては。
一時保育は、仕事だけでなく保護者がリフレッシュしたいという目的でも利用でき、1日や時間単位で預かってもらえます。自治体の窓口で対応施設を確認し、登録をして利用したい日を予約すればOK。
「子供と笑顔で向き合うために休みが必要」「ママも人間だから疲れてしまうのは当たり前」……と割り切って心と身体のリセットをしましょう。
”両立”の悩みには…
家事と育児を両立させるコツは、完璧を求めないことです。買い物はネットスーパーで、例え部屋が少し散らかっていても気にせず、短時間でも子供と向き合う時間が取れればOK!と考えましょう。
人によって優先したい家事は異なります。「平日はここまではやろう」「これはできなくてもOK」など、あらかじめ夫婦で相談し共有しておくといいですね。
”育児教育の方向性”の悩みには…
忙しい毎日ですが、少しだけ時間をとって、夫婦で「どんな子に育ってほしいか」を考え、育児教育方針を決めておくといいでしょう。
子供の高い学力と育児支援が国際的に評価されているフィンランドでは、「自主性を育む」ことを教育の大きな目的としています。日本の宿題のような受動的な教育ではなく、子供が自ら興味がある分野について自主的に学ぶというイメージです。
読書の機会を増やしたり、ものごとを自分の言葉で説明したり、できることから少しずつご家庭の育児教育方針にフィンランドの子育てのいいところを取り入れてみると、自主性が育まれ自分で考えて行動する力が備わるでしょう。
子供が自ら興味がある分野について自主的に学ぶことが大切